あれもこれもと焦って、逆に勉強が手につかなくなっている受験生もいるのではないでしょうか。直前期は細かい知識に捉われ過ぎないことが大切ですね。
すっと深呼吸して、今一度試験の全体を見直してみましょう。やるべきことが見えてくると思いますよ。
ということでこの記事では、昨年度(2016年度)のセンター試験英語を俯瞰してみましょう。
センター試験英語(平成28年度)の構成
- 第1問(配点 14)
- A 発音
- B アクセント
- 第2問(配点 44)
- A 文法、語句、語彙
- B 並び替え
- C 二択で英文完成
- 第3問(配点 41)
- A 会話文の穴埋め
- B 不要文選択
- C 意見の要約
- 第4問(配点 35)
- A 図表
- B 広告
- 第5問(配点 30)
- 物語
- 第6問(配点 36)
- 説明文
これから各大問をさらっと解説していきます。
第1問 発音・アクセント
日ごろから単語帳のCDを聴いて発音練習をしとくとよいですが、直前期は発音とアクセントだけをまとめた問題集もあるのでそれを一冊仕上げてもいいですね。第2問 A文法、語句、語彙
幅広く問われますので、next stageなど問題集を一冊仕上げておくとよいですが、直前期は過去問だけでも味わえば相当実力がつきます。どの問題もよく練られているので勉強になりますよ。例えばこの問題。選択肢はどれも「逆接」を表す単語ですが、全て品詞が違います。
- Although 従属接続詞:主節に文をぶらさげる
- But 等位接続詞:対等な文などをつなぐ
- Despite (of) 前置詞:名詞の前に置く
- However 副詞:文にそえる
第2問 B 並び替え
英文の基本的構造を理解していればパズルのように解けます。例えば、英文は主語⇒動詞⇒目的語の順序だと理解していれば・・・- wondering は現在進行形とすると
- we'reとしか繋がらない
- ⇒we're wondering
- tellの主語はyouしか残ってない
- 助動詞couldを間に入れ
- ⇒you could tell
- tellには目的語が必要
- 空欄後ろのusは目的語
- ⇒you could tell us how to get...
第2問 C 二択で英文完成
一文を3つの部分に分けて、それぞれ2択で正解を選ばせる問題ですね。動詞から攻めると芋づる式に正解を導きやすいです。例えば、真ん中の選択肢はallow とagreeがそれぞれ使用されています。どちらも「許可」したり、「賛同」したりと似たような意味を持ちますが、他動詞と自動詞という点で決定的に違います。
- allow 人 to do:他動詞
- agree with 人:自動詞
第3問 A 会話文の穴埋め
会話文を補充する問題ですね。会話主がポジティブな発言をしているか、ネガティブな発言をしているかを考えると解きやすい問題があります。例えば、Fredが宿題を忘れた場面です。空欄の後でDiegoはDon't give upと励ましています。ということは空欄にはネガティブ発言が入るはずです。
- Fred「 」←ネガティブ発言のはず
- Diego「あきらめんな」
第3問 B 不要文選択
10文程度からなる文章の中から不要な一文を探す問題ですね。何がテーマで、何を詳しく述べようとしているかがわかれば、不要文は浮かび上がってきます。例えば、テーマは emotional hungerですね。傍線部の前では「emotional hunger と physical hungerには重大な違いがいくつかある」とあるので、傍線部以降では両者の違いが詳しく述べられるだろうと想像できます。実際に傍線部2以下では「対比」を表す表現が使われています。
- 傍線部2 while
- 傍線部3 ; セミコロン
- 傍線部4 although
第3問 C 意見の要約
要約は相手が強調して述べている部分をまとめればよいです。例えば、
文頭で 「私が興味深いと思った特徴は」と強く述べているので、それ以下を言い換えた選択肢4が答えです。
どうでしょう、少しずつ全体が見えてきましたか。長くなったので後半に続きます。後半はこちら。
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