昨日から患者さんの依存症プログラムを実施することとなりました。
DVDを見て感想を言ってもらうという内容でしたが、やっている最中から何かひっかかるものがありました。
そのひっかかりを解いてくれたのは指導医でした。
「患者さんは何のためにお酒をやめると思う?」
「あなたが考える患者さんのゴールは何なの?」
体に悪いからお酒はやめましょうと言って、仮にお酒をやめられたとして、
患者さんはそれだけで幸せになれるのか。
僕にはそうは思いませんでした。
お酒をやめたって、依存にまで追い込んだ辛い現実は依然としてそこにあるからです。
逆に言うと、苦んできた現実に折り合いをつけられて初めて、依存から脱することができるのかもしれません。
しかし、身体的状況や心理的状況、社会的状況、経済的状況が複雑に絡み合う現実において、僕にどうにかできる事はとても少ないと思います。
だけど、依存症患者さんに関わらせていただく以上は、患者さんがより幸せに暮らせるように、目標を共に模索していく姿勢が大切だと思っています。
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