こんにちは、しろくまです。
最近、不登校に関しての知識を整理したいと思いまして、斉藤万比古先生の『不登校対応ガイドブック』を読んでいます。
こちらの本では、不登校の歴史や定義からはじまり、治療法・援助法までわかりやすく解説されています。
それは勿論のことですが、本文の随所に不登校で悩む当事者への温かい視線を感じる、素敵な本だと思いました。
その一節を紹介します。
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この不登校というストレス回避法は言い換えれば「棚上げにする」という方法である。いずれは、このストレスに対する対処法を獲得しなければ生きていけないのであるが、今は向かい合えそうにもないから、やりなおしができるときまで不登校という繭をかぶっていようというわけである。このストレス回避法の優れたところは、自分の存在価値と能力を完全に否定することからさしあたり防衛できる猶予期間を得るという点にある。この猶予期間の間に少しずつではあるが、同じストレスと今一度向かい合う能力を高めていくことができる。すなわちやりなおしができるときまで猶予されるというポジティブな意義が不登校のもつもう一つの側面(しろくま注:もう一つの側面はストレス要因が増加したということ)ではないだろうか。
(Ⅲ章 わが国における不登校の現状とその意義 p23)
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ここでは不登校をストレスに今一度向かい合うための猶予期間というようにポジティブにも捉えようとしています。
10年近く前の本ですが、不登校を理解する上ではとても勉強になる一冊でした ↓
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