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傷ついているのは本人ばかりではありません |
第5章において、不登校の経過に関しての記述があります。そこでは不登校の経過として、
- 不登校準備段階
- 不登校開始段階
- ひきこもり段階
- 社会との再会段階
を挙げています。それぞれの段階についてわかりやすい解説がなされていますが、今回は「不登校開始段階」に関する記述でとても興味深いところがあったのでご紹介します。
不登校開始段階は、子どもが不登校という自ら選択したはずの行動がもたらす学校および家族との新しい関係性あるいは新しい状況のもつストレスとその圧力に適応できず、激しく動揺している時期
と定義したうえで、
親をはじめとする家族や、担任教師を中心とするその子どもと関わった教師も多かれ少なかれ巻き込まれる
そして、
不登校が親にとっても突然生じた重大な挫折体験であるという側面を忘れてはならない。子どもの不登校に傷ついた親の怒りは、それが顕在的であろうとなかろうと、子どもを強く刺激して頑なな沈黙や過剰な反応に追い込むだけでなく、親子の学校に対する反発を促進させる(太字斜字:しろくま注)
と記して、不登校は本人だけでなく、親にとっても重大な挫折体験であると強調しています。
思い返せば、ぼくも学校に行かなくなり始めた頃は「取返しのつかないことをした」と動揺していましたが、親にとっても不登校は突然ふりかかった一大事だったのだろうと想像します。母からは「明日は学校にいくよね」と念を押されたり、父からは「なんで行かないんだ」と最終的には取っ組み合いになったりしていました。ぼくの不登校に親も心底傷ついていたのでしょう。
不登校の支援に対しては、
周囲の大人たちが抱える傷についても支援の対象として意識していなければならない
ことを再認識できました。
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